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Thursday, September 12, 2019

話題株:電子商取引銘柄に衝撃、ヤフーのZOZO買収で思惑と連想 - ブルームバーグ

話題株:電子商取引銘柄に衝撃、ヤフーのZOZO買収で思惑と連想 - ブルームバーグ

ソフトバンク傘下のヤフーが12日にファッション通販サイトを運営するZOZOに株式公開買い付け(TOB)を行うと発表し、電子商取引(EC)関連銘柄に衝撃が波及。さまざまな思惑から売り買いが交錯した。

  ZOZO株は一時19%高、ヤフー株は一時5.7%高とそれぞれ急伸。シティグループ証券の鶴尾充伸アナリストは英文リポートでTOBは合理的だとして長期的にポジティブと指摘。ソフトバンクの連結子会社になったヤフーが大胆な構造改革を進めるための一手を打ったと評価した。ヤフー傘下のアスクルの上昇率も一時4%超と、ZOZOとの相乗効果を期待した買いが集まったようだ。

  海外ファッションを扱うECサイト「BUYMA」を運営するエニグモ株も7.8%高と連れ高した。証券ジャパンの大谷正之調査情報部長はZOZO買収をきっかけに、ファッションEC業界で激しい競争環境を勝ち抜くための手段として関連企業にもM&Aが意識され、連想買いが広がったようだと指摘した。

  一方、GMOペイメントゲートウェイ株は12%超の急落となった。ライトストリームリサーチのアナリスト、ミオ・カトウ氏はアナリスト分析情報サイト「スマートカルマ」に掲載されたリポートで、同社の取引総額4兆円のうち約3000億円をZOZOが占めると同時に、GMOペイのマネーサービス事業の約7割を占める後払いサービスからの収益のうち半分はZOZOから得ていると指摘した。

  ZOZOがヤフー傘下に入り、ヤフーの決済システムが導入された場合、GMOペイの今期営業利益は約15億円の損失になるとみる。ブルームバーグデータによると、通期営業利益計画のコンセンサスは約86億円。ただカトウ氏はヤフーがZOZOの決済を社内システムで賄うことは容易だが、後払いサービスは導入に時間を要する可能性があるとみている。

  メルカリと楽天の下落率は3%を超える場面があった。証券ジャパンの大谷氏は、同様にEC事業を展開する2社に競争激化の懸念が広がっていると述べた。

(2段落目のアナリストコメントにあるソフトバンクの社名を訂正します.)

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2019-09-12 04:14:00Z
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-09-12/PXP1HAT0G1KY01

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