英ロンドン近郊で開かれた「ＡＩ（人工知能）安全サミット」は２日、主要なＡＩ開発企業は急速に発展するＡＩ技術のリスクを管理するため、最先端モデルの公開前に政府と協力して安全性を評価することで合意し閉幕した。２日撮影（２０２３年 ロイター／Toby Melville）
[ブレッチリー・パーク（英イングランド） ２日 ロイター] - 英ロンドン近郊のブレッチリー・パークで開かれた「ＡＩ（人工知能）安全サミット」が２日、閉幕した。主要なＡＩ開発企業は急速に発展するＡＩ技術のリスクを管理するため、最先端モデルの公開前に政府と協力して安全性を評価することで合意した。
スナク英首相は、最先端ＡＩモデルの導入前後に厳格な評価を行うべきという原則で米国や欧州連合（ＥＵ）など「同志国」が主要企業と合意に達したと述べた。
ＡＩのゴッドファーザーとして知られるヨシュア・ベンジオ氏がＡＩの能力と将来のリスクについて共通の理解構築に向けた報告書の作成に協力する。
この日の会議にはフォンデアライエン欧州委員長やハリス米副大統領、グテレス国連事務総長らに加え、オープンＡＩ、アンスロピック、グーグル・ディープマインド、マイクロソフト(MSFT.O)、メタ(META.O)、ｘＡＩが参加した。
前日は中国科学技術省の呉朝暉次官も参加し、ＡＩの安全性確保に向け国際的な取り組み強化の必要性を盛り込んだ「ブレッチリー宣言」に署名したが、２日の協議に中国当局者の姿は見られず、安全評価を巡る合意には署名しなかった。
スナク氏は中国を招いたことで与党内からも批判を受けたが、ＡＩの安全性に関する取り組みには全ての主要なプレーヤーを含める必要があると記者会見で述べた。
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