鉄道博物館(さいたま市大宮区)は十九日、台湾で二〇二六年に開館予定の「国家鉄道博物館」との連携に向け、台湾の関係者を招いて交流協力協定を結んだ。調印式で鉄道博物館の大場喜幸館長と国家鉄道博物館準備処の鄭銘彰(ていめいしょう)主任が協定書を取り交わした。
国家鉄道博物館は日本統治時代の一九三五年に建設された旧鉄道工場跡地を活用するもので、移転後に国指定の文化財となり、二〇一六年に国の主導で計画が決まった。一七年にはJR東日本が「583系寝台電車」を寄贈していて、施設や車両の修復を進めながら一部では既に活用が始まっている。
今後は協定に基づき、台湾側が行う修復作業や資料・文化財の収集、学術的な調査研究などについて日本側が総合的に支援しながら、運営ノウハウなども伝えていく考え。大場館長は「これまでも協力させてもらったが、一層協力できることは大きな喜び。スタッフの交流などを盛んにしていきたい」と話した。
鄭主任は「協定は光栄なこと。日本の鉄道には百五十年の長い歴史があり、非常に参考になる。今後の交流と協力を一層深めていきたい」と感謝しながら発展に意欲を示していた。(藤原哲也)
関連キーワード
おすすめ情報
からの記事と詳細 ( 台湾「国家鉄道博物館」開館へ交流協力協定 鉄道博物館が締結:東京新聞 TOKYO Web - 東京新聞 )
https://ift.tt/c6spuga
No comments:
Post a Comment