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Friday, November 11, 2022

ISSの運用期限延長に合意へ…米との協力重視、日本人飛行士の活躍の場を確保 - 読売新聞オンライン

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 政府は、宇宙飛行士が長期滞在する国際宇宙ステーション(ISS)について、運用期限を6年延長して2030年までとする米国側の提案に同意する方針を固めた。来週後半にも表明する。参加国でいち早く同意することで日米協力を重視する姿勢を打ち出す。日本人飛行士の活躍の場を確保し、今後の月探査に向けた技術を蓄積する狙いだ。

 地球の上空約400キロ・メートルを周回しているISSは、米露を中心に1998年から建設が始まった。2011年に完成し、日本人飛行士もたびたび長期滞在している。参加する日米露と欧州、カナダの15か国の間で24年までの運用が決まっていたが、米航空宇宙局(NASA)は昨年末、30年まで延長する意向を表明した。

 米国側からの協力要請を受け、日本政府は議論を開始したが、今年2月にロシアのウクライナ侵略が勃発。ISS撤退を再三ちらつかせるロシアの動きをにらみ、慎重に検討してきた。欧州が今月下旬に同意する見通しとなり、その前に表明することが得策と判断した。

 日本は、米国の有人月探査「アルテミス計画」にも参加しており、月周回基地などに物資を運ぶ新型の無人補給船「HTV―X」の技術実証をISSで予定している。また、飛行士の現場経験を重ねる場として、運用延長のISSを活用する考えで、今後の月探査に生かす。

 ただ、ISS計画には毎年数百億円を拠出しており、月探査と合わせた巨額の予算確保が今後の課題となる。

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