秋の臨時国会での立憲民主党と日本維新の会の連携をめぐり、日本維新の会の松井前代表が両党の選挙協力につながる可能性を否定したことについて、立憲民主党の泉代表は「老害的な発言で、すぐ政局にからめてけん制するのは余計なことだ」と批判しました。
秋の臨時国会をめぐり、立憲民主党と日本維新の会の国会対策委員長は21日、臨時国会召集の要求から開会までの期限を明記した国会法の改正の実現などに向けて、両党が連携していくことで合意しました。
これに関連し、立憲民主党とは一線を画す立場をとってきた日本維新の会の松井前代表は21日、記者団から今回の合意が選挙での協力につながる可能性があるか問われたのに対し、「政策が違うのに選挙で協力することになったら有権者への裏切りだ。そうなったら維新を徹底的にたたく」と述べました。
この発言について、立憲民主党の泉代表は22日の記者会見で「引退間近で老害的な発言だ。怪気炎を上げる必要はないと思うし、すぐ政局にからめてけん制するのは余計なことだ」と批判しました。
そのうえで「今回の合意は、次の臨時国会で、国会内で共闘するということだ。政局優先ばかりでなく、国民の生活や国の統治に関することについてやるべきことはやらなければならず、危機感や使命感からの合意だ」と強調しました。
維新 松井前代表「泉さんは修行を 選挙協力なら大批判」
そのうえで「自民党のおごり、たるみをただすために『10増10減』など国会内で一致することは協力して対応すればいい。しかし、参議院選挙などで、政策を横に置いた立憲民主党などの野合、談合を批判してきたのだから、選挙協力は話が違って、有権者をばかにしている。馬場代表が選挙協力を決めることはないと思うが、もしそんなことになれば、一有権者として、一国民として、大批判キャンペーンをやる」と述べました。
維新 吉村共同代表「器が小さい 選挙協力は大反対」
日本維新の会の吉村共同代表は、大阪市内で記者団に対し「『老害』という発言をすること自体、器が小さいなあと思う。大きな自民党と対じするために国会で個々の政策について共闘するのはいいが、選挙協力はやるべきではない。最終的な決定権者は馬場代表だが、共同代表として大反対だ」と述べました。
維新 藤田幹事長「現状では選挙協力見据えての合意ではない」
日本維新の会の藤田幹事長は、記者会見で「立憲民主党とは、根本的な国家観や主要政策について相当な違いがあり、現状では選挙協力を見据えての合意ではない。立憲民主党は共産党と共闘しているような選挙や政策もたくさんあり、われわれが一線を画すという姿勢は変わりない」と述べました。
国民民主党にも連携呼びかけ
この中で安住氏は、日本維新の会との間で、臨時国会召集の要求から開会までの期限を明記した国会法の改正などに向けて連携していくことで合意したことを説明し、国民民主党にも連携を呼びかけました。
これに対し、古川氏は、持ち帰って検討する考えを示しました。
会談のあと、安住氏は記者団に対し「それぞれの主張や独自の考え方は尊重し、きちんと情報を伝えて、連携に参加してもらう努力を惜しまずやっていく」と述べました。
一方、古川氏は「提案や相談があれば話は聞くが どう対応するかは独自に判断していく。立憲民主党と日本維新の会の連携に左右されるものではない」と述べました。
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