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Wednesday, March 23, 2022

中国、「立ち位置」調整に腐心 停戦へ協力アピール―ロシア配慮に疑問の声も・ウクライナ侵攻 - 時事通信ニュース

oleholah.blogspot.com

2022年03月24日07時07分

中国の習近平国家主席(右)とロシアのプーチン大統領=2月4日、北京(AFP時事)

中国の習近平国家主席(右)とロシアのプーチン大統領=2月4日、北京(AFP時事)

 【北京時事】ロシアのウクライナ侵攻をめぐり、中国はロシアの軍事行動を非難しないばかりか「侵攻」と呼ぶことも避け、中ロの蜜月を保っている。一方でウクライナにも配慮するあいまいな路線を続け、停戦への協力姿勢もアピール。国際社会の対ロ包囲網の巻き添えにならないよう「立ち位置」の調整に腐心している。
 中国は、ウクライナの主権や領土の尊重を訴えつつ、北大西洋条約機構(NATO)拡大に反対するロシアの要求を代弁する立場で一貫する。習近平国家主席は18日、バイデン米大統領とテレビ電話で会談し、短期的課題は停戦で、長期的課題は地域の安全保障枠組みの構築だと述べ、中国は和平に「建設的役割を果たす」と訴えた。対ロ制裁については「苦しむのは庶民だ」と反対した。
 習氏は2月4日、北京でロシアのプーチン大統領と会談し、共同声明で「無制限の友好」をうたったが、プーチン氏が侵攻方針を伝えたかは不透明だ。中国は自国民のウクライナ出国で後手に回った。
 范先栄駐ウクライナ大使は中国紙・環球時報のインタビューで「情勢の急変は予想しなかった」と釈明した。秦剛駐米大使も米紙ワシントン・ポストへの寄稿で、ウクライナ国内には侵攻時、6000人以上の中国人がいたと指摘し、危機を事前に知っていれば「防ぐために最善を尽くした」と主張した。中ロが結託しているという見方を否定する思惑がありそうだ。
 2日の国連総会で中国は、対ロ非難決議の採決で反対せず棄権した。王毅国務委員兼外相は20日、棄権の意図を「紛争解決のための戦争や、制裁に賛成しない責任ある態度だ」と記者団に説明。ロシアの軍事侵攻を支持しない立場を強調してみせた。
 ただ、中国は米国との長期的競争を見据え、ロシアとの対米共闘路線を手放さない構えだ。米側は中国の対ロ支援をけん制するが、中国側は中ロ関係にくさびを打つ狙いとみて警戒。「正常な経済貿易協力を展開していく」(外務省報道官)と対ロ経済支援に含みを残す。
 ロシアに寄り添う中国の外交政策には国内でも疑問の声が上がる。国務院(政府)参事室公共政策研究センター副理事長を務める政治学者、胡偉氏は今月初旬、プーチン氏との断絶を習指導部に促す文章をネット上で発表。ロシアの行動を止めれば中国は国際社会で孤立せず、「米国や西側との関係改善の契機」になり得ると説いた。

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