［イスタンブール ２５日 ロイター］ - トルコ政府は２５日、イスラム主義組織タリバンが掌握したアフガニスタンからトルコ軍が撤退を開始したと明らかにした。ただ、カブール空港の運営でタリバンに技術的支援を提供するため、文民専門家は現地に残る可能性があるとした。
ロイターはこれより先、タリバンがトルコに外国軍撤退後のカブール空港運営で技術的支援を求める一方、トルコ軍の８月末までの完全撤退も要求していると報じていた。
トルコは北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）の一員としてアフガンに駐留し、現在もカブール空港に数百人の部隊が残っている。タリバンによる首都カブール制圧後の退避活動にも関与してきた。
トルコ国防省は「さまざまなやり取りや、現在の状況および条件を検討」した結果、部隊の撤退を始めたと説明した。
トルコ大統領府のカルン報道官はテレビ局「ＮＴＶ」に対し、撤退には３６時間かかる見通しで、部隊を乗せた最初の航空機は既に現地を出発したと明らかにした。
また、空港運営に関してタリバンがトルコの技術的支援を求めており、協議で良好な結果が得られる公算が大きいとの見方を示した。
「軍の撤退後もわれわれは空港の運営を継続できる」とし、トルコの文民専門家による空港運営支援を巡る交渉は続いていると述べた。
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