イラン外務省の報道官は、今月下旬に期限が切れたIAEA=国際原子力機関への査察協力について、協力に基づいた核施設の監視データの保管を現在も続けていることを示唆し、アメリカとの間接協議が長引く中、慎重に対応しているものとみられます。
イランはことし2月、核関連施設に設置している監視カメラのデータを保管することなど、IAEAの査察に一定の協力を行うことで合意しましたが、今月24日に期限を迎え、その対応が焦点となっています。
これについて、イラン外務省のハティーブザーデ報道官は、28日の記者会見で、「協力を継続するのかしないのかまだ決定していない」と述べ、依然として協議中だと説明しました。
そのうえで監視データを削除する予定はあるのかという質問に対し、「現状では、これまでと同じ状態にある」と述べ、監視データの保管を現在も続けていることを示唆しました。
イランは、アメリカの経済制裁への対抗措置としてすでにIAEAによる抜き打ち査察を停止させていて、監視データが破棄されれば核開発の検証がさらに困難な状況に陥ることになります。
イランとしては期限を区切った合意で現在、間接協議を行っているアメリカに対して制裁の解除を強く迫る狙いでしたが、協議が長引く中で、各国への刺激は避け慎重に対応しているものとみられます。
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