南太平洋の島国トンガの暮らしを紹介しようと、尾上香織さん(33)=熊本市南区=ら国際協力機構(JICA)の元海外協力隊員が、絵本「Ofa atu(オファ・アトゥ)」を制作、「親子で楽しんでほしい」と話している。
題名の「オファ・アトゥ」はトンガ語で「愛する」という意味。トンガの伝統や生活、教育、人と人のつながりなどについて、主人公の男の子シオネ君の1週間を通して知ることができる。
新型コロナウイルスの影響で、2020年4月にトンガから一時帰国した隊員2人が企画。賛同したトンガ派遣経験者ら計5人で制作し、今年2月に英語版と日本語版計700冊が完成した。
尾上さんは、17年7月から約2年間、トンガの高等専門学校音楽科で弦楽器を指導。経験を生かし、巻末の資料部分を担当した。
9日には、熊本インターナショナルスクール(同市東区)の小学部4年生に英語版と日本語版を1冊ずつ寄贈した。
この日、授業でSDGs(持続可能な開発目標)の「安全な水とトイレを世界中に」について学習した児童たち。尾上さんは「トンガの日常には、SDGs達成のためのヒントがある。絵本を読んで、日本だけでなく現地の人にも、トンガの魅力に気付いてほしい」と訴える。英語版はトンガの教育施設に寄付した。
絵本は全38㌻。県内では、日本語版を菊池市中央図書館や玉名市民図書館、県立大学(同区)などに寄付した。7月10日午後2時からは、尾上さんが菊池市中央図書館でイベント「どんな国かな? トンガ王国」を開催する。(鬼束実里)
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