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Sunday, September 27, 2020

正代、熊本の応援「背中を押してもらった」一夜明け - ニッカンスポーツ

oleholah.blogspot.com

大相撲秋場所で初優勝を果たした関脇正代(28=時津風)が千秋楽から一夜明けた28日、リモートでの会見に出席した。東農大で学生横綱にも輝いた大器は、初土俵から6年で素質が開花。熊本県出身では初めて賜杯を抱いた。大関の足固めとみられていた場所で13勝を挙げ、場所後の大関昇進も確実。30日にも「大関正代」が誕生する。

主な一問一答は以下の通り。

-昨日と表情が違う

正代 そうですね。緊張感から解放された。

-実感は沸いたか

正代 理解はしているが、まだ。1日経ったら落ち着くかと思ったが、優勝したんだなという感じです。今のところ。いろんな方々からの連絡で優勝したというのは分かっているが、自分がそれに追いついていない。

-朝を迎えての心境は

正代 精神的な疲れが大きい。すごくだるく感じる。

-初優勝の味

正代 最高と答えておきます。

-熊本では初優勝

正代 とても光栄に思っています。

-昨日は熊本が大変なことになっていた

正代 うれしい。そんなにたくさんの方に見ていただいて応援してもらった。大勢の方々に背中を押してもらった。どこかのタイミングで1度帰られたらいい。

-時津風部屋でも久々の優勝

正代 師匠にもおかみさんにも喜んでいただいた。前回が北葉山さんというのは知っていた。すごく光栄、すごくうれしい。

-審判部が臨時理事会の招集をする。事実上の大関昇進が決定

正代 今まで以上に負けられない地位。責任もともなう。自分なりに精進していきたい。

-今場所の意気込み

正代 関脇の地位を維持できればいいと思っていた。まず勝ち越し。上がれたらいいかなというくらいに考えないと緊張してしまう。

-原動力になったこと

正代 しっかり自分の中でオンとオフができた。日頃からそうだけど、稽古終わってから自分の部屋に帰って、ほとんど相撲のことを考えないようにしている。休むときは休んで、土俵に立ったらオンが入るようにメリハリをつけるようにしている。ここまできっちり分けたのはここ最近だと思う。

-12日目で2桁。節目となったか

正代 早い段階での2桁だったので、僕の中ではすごい意外というか、信じられないというか、そんな感じだった。

-2日間の大関戦。貴景勝戦は下がらなかった

正代 立ち合いが良かった。自分の中でも2桁勝ってだいぶ余裕が生まれた。相手は大関。思い切り取ることだけに集中した。

-朝乃山戦は

正代 今場所の15日間で1番いい立ち合いができた。角度もすごい良かった。自信にもなった。今までやってきた稽古が間違ってなかったんだと思った。

-千秋楽勝てば優勝だった

正代 (単独)先頭になったのが千秋楽だけ。それが気持ち的に楽だった。ずっと先頭だと気負ってしまう。

-相手は新入幕の翔猿

正代 千秋楽に当たる相手としては最悪。千秋楽で初顔というのはなかなかない。それですごく好調。やりづらい。同じ大学出身なので。あの場所では一番意識した相手だった。

-前日の夜も寝られなかった

正代 2時間くらいですね。(気持ちの整理は)つかなかった。土俵に上がるときは立ち合いどういうふうに当たるか考えていたが、それまでどういう相撲を取るかなかなか決まらなかった。自分はそんなに選択肢の多い力士ではない。相手がどうくるか考えた。とりあえず立ち合いだけ圧をかけて、その後は相手の変化にも対応できたらなと、土俵に向かった。振り返ってみて立ち合いは当たれていなくて、良くない立ち合いだった。手をつくときにも時間をかけた。頭の中では決めていたけど、なかなか体はついてきてくれなかった。

-土俵際の勝負だった

正代 一気に持って行かれることはないと思っていたが、自分にも焦りがあった。

-いなされて中に入られた

正代 内容としては良くない。

-逆転の突き落とし

正代 最後まで諦めない気持ちがそこに出た。

-何度かうなずいた

正代 最初は、勝ったんだと。緊張から解放されて安心しているのが出たのかな。

-付け人を見た瞬間に目に光るものがあった

正代 付け人を見たときもそうだし、弓取りの(同部屋の)将豊竜が目が潤んでるように見えた。お客さんもいたので何とか堪えたが、花道にいって緊張が抜けてきたときに、きた。

-15日間何が良かったのか

正代 立ち合いの圧力が良かった。

-胸から当たる立ち合い

正代 自分的には弱点だと思っている。もう少し前傾の方がいいんじゃないかと感じている。今場所は立ち合いから弾くほどじゃないが、ぶつけにいっている。その勢いを殺さないように前に出る感じ。自分の悪いところは直しつつ、持ち味は伸ばしたい。

-持ち味というのは

正代 差し身の部分だったり、自分の重さを生かしたり、磨いていけたら。

-前向きな性格

正代 そこまでは変わっていないけど、口には出していなかった。

-かつてはネガティブと言われた

正代 そこまで性格は変わっていない。地位も成績も、今まで経験したことが影響しているんじゃないか。

-ご両親に連絡は取れたか

正代 取れました。千秋楽終わって帰った後に自分から連絡した。「おめでとう」「お疲れさま」という感じ。

-4年前には熊本地震もあった

正代 地震が多い土地ではないので、自分の地元に大きな地震がくるとは思っていなかった。慰問に行って現場を見るまでは理解できていなかった。被災地を見て悲しい気持ちになったが、逆に頑張らなきゃいけないという気持ちにもなった。自分に何かできることは何だろうと考えたときに、相撲で活躍することが1番だと考えた。

-水害も起きた

正代 1番被害があった人吉市は去年巡業でお邪魔した場所。すごい思い出もあったし、自分の同級生が人吉の高校で働いていたので心配した。

-避難している体育館でもテレビがついていた

正代 自分の相撲を見て元気になってもらえれば。

-場所入りの染め抜きも熊本城のものだった

正代 地震で熊本城も壊れていた。そういう意味でもきれいな熊本城を見ていただければと思ってあのデザインにした。

-大関という地位はどんな地位か

正代 いろんな責任がともなう地位だと思う。(小さいときは)正直雲の上の存在だと思っていた。まだまだ実感はない。もし昇進できるなら、何とか必死に務めていけたら。今まで以上に負けられない戦いが続く。

-どんな大関になりたいか

正代 いろんな方にあこがれるような、応援してもらえるような力士になりたい。

-伝達式での口上のイメージは

正代 いろいろ考えてはいる。まだ決めかねている。どれにしようかなと。

-本名のしこ名は続けていく

正代 そうですね。変えるつもりはない。珍しい名字。このしこ名で定着しているなら、このしこ名で頑張っていきたい。師匠が、正代はいい名前だからそれでいこうと新十両のときに言っていただいた。これからもずっと正代でいこうかなと思います。

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