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Friday, September 4, 2020

「子どもの思い出づくりに」修学旅行実施へ腐心 筑豊地区の小中学校 - 西日本新聞

 福岡県・筑豊地区の小中学校で、本格的に修学旅行のシーズンを迎える。全国が新型コロナウイルスの感染拡大に見舞われる中、各校は行き先を変えたり、移動・宿泊中の感染リスクを減らす策を練ったりして、工夫を重ねて一大行事を実施しようとしている。自治体ごとの検討状況を聞き取った。

 西日本新聞が筑豊地区15市町村の教育委員会に尋ねたところ、修学旅行の中止を決めた自治体はない。いずれも9月から来年3月までの本年度中に実施する予定としている。

 「子どもたちの思い出となる行事なので、できるだけの対策を講じて実施したい」と話すのは飯塚市教委の担当者。市立小学校は9~11月に長崎市へ1泊2日、中学校は11~12月に南九州または山口、広島両県への2泊3日の行程を予定する。小学は例年から変更がないが、中学は例年の近畿圏(京都・大阪など)か沖縄へのコースから変えた。生徒が万が一、新型コロナに感染した場合でも保護者が車で迎えに来られるように、新幹線や飛行機を使う場所を避けたという。

 行き先を変更、または検討中という自治体は飯塚市を含め8自治体に上った。主に例年、近畿圏や東京といった大都市を選んでいた中学校の変更が目立つ。

 直方市では中学4校が10月中旬を皮切りに出発する。来年3月実施を検討する学校もある。いずれも京都や奈良、大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)を巡るコースだが、感染拡大の状況によってはUSJを外す可能性もあるという。田川市の中学は1校だけ近畿圏から四国に変更した。四国は4県とも感染者が少ないのが理由という。同様に例年は近畿圏としている大任町の中学は大分、熊本両県にした。

 長崎市方面へ向かうのが主流の小学校では、コース変更はあまり見られない。ただ嘉麻市では1校が大分県別府市、1校が柳川市に行くことにした。県はモデルコースを示して県内に行き先を限った修学旅行を推奨するが、筑豊地区では広がっていない。教育委員会担当者の一人は「長崎での平和学習は教育効果が高く、県内コースを選ぶのは渋ってしまう」と話す。

    ◇    ◇

 旅行中は、3密防止を中心に感染対策が“総動員”される。

 ほとんどの学校がバスの台数や宿泊の部屋数を増やす。直方市は手配台数を例年の2倍に計画した。宮若市教委は、バスでは隣り合わずに1人ずつ座る▽ガイドは進行方向を向いて話す▽食事は大皿ではなく1人ずつのセットメニュー-など20以上のチェック項目を作成。それらに沿った対応を求める。飯塚市のある小学校では、ホテルの大浴場には入れず、各部屋のユニットバスを使うと児童や保護者に案内があった。

 旅行中の光景は例年と大きく異なりそうだが、赤村教委の担当者は「思い出づくりのかけがえのない機会。規模が縮小されても実施したい」と話した。

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