建物は大正時代の建築で、雑貨などの卸問屋だった。取り壊される予定だった2017年、大正モダンの意匠に一目ぼれした石川さんが購入。鉄格子の戸などで囲まれた物々しい部屋があり、旧当主が財産や身を守るために使っていたと伝わる。
将来は飲食店や体験工房、ギャラリーなどを備えた施設にする計画という荒町ゲートのうち、宿泊施設は「開魂楼(かいこんろう) 時の門」と命名。「座敷牢に自ら閉じこもり、日常を忘れて心を解放できるように」との思いを込めた。客室は和室の4部屋。定員は計15人。食事は提供せず、近隣の飲食店を案内する。
石川さんは1月、地元の飲食店主と任意団体「まち未来夢現舎(むげんしゃ)」を設立。「まちなかちぃたうんプロジェクト」と銘打ち、旧北国街道沿いの荒町や与良町などの活性化に取り組む。与良町でゲストハウスを計画する古民家や荒町ゲートを活性化の拠点とする。
石川さんは地域おこし協力隊として、昨夏に同市市町で開業した旧脇本陣の宿泊施設「粂(くめ)屋」の立ち上げに関わってきた。「思い描いてきた地域おこしは道半ば。荒町ゲートを拠点に、街なかを歩く人や旅行客らの消費を増やしたい」と話している。問い合わせは石川さん(電話090・4003・9997)へ。
(2月28日)
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February 28, 2020 at 07:26AM
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宿泊できる旧商店 売りは座敷牢? 小諸の地域おこし協力隊本格営業へ - 信濃毎日新聞
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