
ママとして約20年、店を切り盛りする。手作りの煮物やサラダを用意し、それを目当てに来る客も多かった。人見知りだけど話し好き。仕事は楽しかった。 それが今年に入り、通常通り営業できたのは合計で2カ月半ほど。残りは休業か、午後8~9時まで。売り上げゼロの日が多く、「お客さま、遠のいたんやろねえ」 協力金に加え、店舗の家賃の補助金を何度かもらったが、店の経費は月20万円近くかかる。生活費も自宅の家賃や食費、重い病気で長く入院する夫の医療費などが必要。行政から受け取るお金は収入として申告しなければならず、来年以降の所得税や国民健康保険税、住民税の負担に跳ね返るかもしれない。今後の収入の見通しも立たない中で手を付けたくないのに、「バブル」と色眼鏡で見られるのが耐えられない。 別の店のママからも同じ思いを聞いた。ある夜、ママが何度も「今度おごってよ」とせがまれていた男性客と来店し、ひとしきり飲んだ後に2人分を支払っていった。「なんでそこまでせんといかんと? そんなのもう、たかりやん」 仕事がないと生きている実感がない。家に1人でいることが多く、人と話す機会は減った。寝付きが悪く、30分ほどで目が覚める。「そこまでいろいろ言われるなら協力金なんかいらない。普通に仕事をしてお金をもらいたい」
からの記事と詳細 ( 協力金で「バブルやね」色眼鏡で見られ… “普通に仕事したい”飲食店の苦悩(西日本新聞) - Yahoo!ニュース )
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