飯舘村の地域おこし協力隊でキャンドル作家の大槻美友さん(27)は、村内に創作活動の拠点となるアトリエ「工房マートル飯舘工房」を整備した。8日からは一般開放が始まり、大槻さんは「作家として心機一転、頑張っていきたい。工房の存在が飯舘村に足を運ぶ一つのきっかけになれば」と気持ちを新たにした。
大槻さんは福島市出身で、高校在学中に東北芸術工科大(山形市)の卒業制作展を見る機会があった。大槻さんは「商品みたいな作品を自分で作ることができるんだ」と感銘を受け、同大への進学を決めた。デザインの勉強に励み、卒業後は民間企業に就職した。
しかし、「いずれはものづくりの仕事に携わりたい」との思いが募り、キャンドルデザイン関連の資格を取得した。2018(平成30)年秋には、勤めていた会社を退職。地元に戻り、キャンドル作家としての一歩を踏み出した。
20年4月には、飯舘村の地域おこし協力隊に就任し、空き家となっていた古民家をアトリエにしようと活動を続けてきた。大槻さんが手掛けるのは、ドライフラワーと組み合わせて作るボタニカルキャンドル。村で栽培されたカスミソウやストックなどの多種多様な花を使い、色鮮やかで個性豊かな作品を仕上げる。
工房には、キャンドルを展示販売するギャラリーを整備したほか、予約制でキャンドル作りのワークショップも開く。大槻さんは「キャンドルに使う村の花はもちろん、村のストーリーも含めて広く発信していけるような創作活動を展開していきたい」と意気込みを話した。
工房の開放は不定期。住所は飯舘村飯樋字原361。インスタグラムやフェイスブックで詳細な情報を発信している。問い合わせは大槻さん(ateliermyrtle.iitate@gmail.com)へ。
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